月のもの女性のためのアシュタンガ・ヨーガ ◇ Sally Griffyn & Michaela Clarke/監修:ケン・ハラクマ から 「月経」という言葉の語源は、サンスクリット語の「マティ・ハ」に由来しています。 「マティ・ハ」には「知ること」「測ること」の両方の意味があります。 また、「霊・魂」の意味をもつギリシャ語の「メノース」にも結びついています。 メノースという言葉の概念は、さらに発展して「心・魂・情熱」や「狂気・熱狂」にいたる、広範囲の意味を持つようになりました。 またそこから「男性」や「月」という言葉が生まれ、「測定」「賢さ」「知恵」の語源になりました。語源の進化は、月の満ち欠けの二次的な性質や、月経周期の二極である、排卵と月経の二項的な性質を映し出しています。 ペネロペ・シャトル・ピーター・レッドグローブ「賢い傷」 アシュタンガ・ヨーガでは 月経期間中は休息の時です。 グルジが、月経の血液は 「清潔なものではない・・・。」 と語っている事はよく知られています。 最近になって 月経直前に肝臓と腎臓が有害物質を排出することが発見されました。 その廃棄物が、月経の血液と共に体内から除去されます。 毎月のこの解毒作用は、女性が男性より長寿であるという理由のひとつになるかもしれません。 そしてこの本にも書いてありましたが やっぱり答えは一つではなくて・・・女性の反応は多様となっている・・・とのこと・・・ <下を向く犬のポーズ><うつぶせになるポーズ>は重力の働きが月経の血液の流れにさからうことになるのでなにがあっても避けなければならない・・・ また、月経中でアシュタンガ・ヨーガを行なわない時には 休息し 深く考え 瞑想する時間をとりましょう♪ とのことです。 更にアシュタンガを行うと以下のことに役立ちます。 ●無月経 一定期間、月経が完全に止まります。 B.K.S.アイアンガーの娘、ギータ・アイアンガーは 「血液の循環を改善して内分泌系のバランスをとる、倒立、肝臓を整える後屈、内臓をマッサージする、ねじり」のポーズを薦めています。 日常の修練では、上記のポーズを行う際に、呼吸数を増やすことも役立つはずです。 ●生理痛 背中の鈍痛から、全身が消耗するほどの痛みまで様々です。 子供のポーズや仰向けで行う開脚のポーズ(スプタ・バッダ・コーナ・アーサナ)のような、穏やかなヨーガは、痛みの緩和に効果的です。ウジャーイーの呼吸も同様です。 激痛で、痛みが緩和されない場合は、医療の専門家のアドバイスを受けて下さい。 ●月経前緊張症候群(PMS) 内分泌系の効率の低さや、肝臓の働きの不活性、下垂体や副腎腺の不全などから、ホルモンがバランスを欠くために起こると考えられています。健康に良い食事をとり、肝臓をマッサージするポーズも、余分なホルモンを破壊して腎臓に送り、排泄につなげることができます。 実践の最後に行うリラクゼーションは、ストレスを緩和してくれるものです。それによって、ホルモンの働きがさらに能率的になり、視床下部の調整を助けてくれます。 月経期間の最初の数日は、心を配って、内面をみつめて見て下さい。 |